個人のホロスコープを読みました。Sさんの人生の流れは?

star trail photography 占星術
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こんにちは、ピスケスです。

久しぶりに個人のホロスコープを読んでみました。数か月も前に頼まれていたのですが、遅くなってごめんなさい!

 

では、早速Sさんのホロスコープを見てみましょう。

 

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1956/10/24生まれ 太陽星座 蠍

 

人生の全体的な流れは所有するよりも所有される。カギは自分が周囲に与えるよりも、与えられているものの方がはるかに多いということを感じられるかどうか。

難しい学問に取り組める能力をお持ちの方です。ご家族、ご友人はさることながら、敵をも愛せる方です。活動力もあり、自分の長い人生を通して、自分の高い能力を「生産性につなげることができるかどうか」が自分らしく在り続けるカギとなります。

人生の大半は「結婚してからが勝負」となっているようです。大器晩成型といってよいでしょう。

このように表現すると、さも中年期以降に人生が大きく花開くとイメージされがちですが、この方の人生は良いことも悪いことも、結婚生活が始まってから晩年において集約されていくのではないでしょうか。そういう意味での大器晩成といえるでしょう。

 

自分自身に与えられているものとは。

結婚してからの良い出来事とは一体何でしょうか?それは愛情にあふれた家庭生活、経済的豊かさ、妊娠、出産により家族が増えること…等々。では悪い出来事とは一体何か?それは夫婦関係の破綻、子宝に恵まれないこと、嫁姑のいさかい、子どものいきすぎた反抗、経済的な貧しさ…等々でしょうか。

このような、一見して「良いこと」「悪いこと」と思えるようなことは、自分自身の中にある『ものさし』ではかったものにすぎず、たとえ自分の身に災いが降りかかったと思うような出来事であっても、本来はこれら全てが与えられたものです。星の配置を見ると、「良いこと」「悪いこと」は、前世での記憶が残って現世に顕在化した現象であったり、それとも過去のトラウマ=深い傷が癒えていないせいで、自分自身が意識し得ないところで引き寄せてしまっていたりすることが分かります。それらが再び起こる理由は、課題をクリアし、魂を向上させるためだとスピリチュアル的には考えられています。とすれば、一見して「悪いこと」と思えるようなことでも、自己の成長のために、必要だから与えられている現象だといえるのです。

 

「難しい学問に取り組むことのできる能力」「近しい人だけでなく敵をも愛せる慈愛に満ちた人」「豊かな活動性」。これらの素晴らしい能力は「さあ今日からそうなろう!」と決意して手に入れられる能力ではありません。持ち合わせていない人にとっては不断の努力を要します。

では当のSさんは、生まれた時からこの恵まれた能力をお持ちなのですが、といって、使いこなせているのでしょうか?

何か、この高いスキルを使いこなせていない原因はないでしょうか?ご自分の胸に手を当ててゆっくり考えてみて下さい……(‘ω’)

 

 

 

 

思い当たることはありましたか? 

私がお伝えしても大丈夫ですか?

ホロスコープ上で表れていることをお伝えしますね。

 

「安定重視」の結婚生活。「思慮深さ」ゆえの優柔不断。「所有する」よりも「所有される」。

8ハウスの『死と再生』に位置する冥王星が、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとT字スクエアを形成しています。未来に大きく羽ばたきたい気持ちが強くありながら、それらをはばむ過去の傷や痛み、障壁も強く出ているために、心の葛藤が大きく、分裂状態を起こして混乱させます。現状を打開したければ「生産性につなげる」ことがカギですが、強い安定志向が勇気をくじけさせ、行動することを拒絶してしまいます。

思慮深さもあるので、現実の困難を打開したくとも「こちらを選択して更に現状が悪くなったらどうしよう」と考えすぎてしまって思うように動けません。「石橋を叩いて叩いて、結局渡らない」タイプです。

 

もし、現実を変えたいようなことが自分の身に起こったら、このようなタイプはどうすればよいのでしょうか。今の自分に一体何ができるのか?星の配置からお伝えしますと、

Sさんの場合は、まず与えられているという自覚を持ち、「高度な学問を追求する勤勉さを持っている」「強い生産能力がある」「心配しすぎて現状維持に固執しすぎない」という意識を、ご自分の深いところに何度も何度も落とし込んでいくことです。

 

人生の後半は自分自身の意識改革にかかっている。

ご自身の内に潜む可能性の大きさを自覚することから変化は始まります。しかしながら、何十年もの長い間、土中に埋もれていただけの種が今日明日そう急に芽吹くものでもありません。

思慮深くありながら、といって己を見つめるのは苦手です。ご自分のネイタルチャートを知り、秘められた才能が信じられないかもしれませんが、誰しも自分自身の姿を俯瞰して見ることは難しく、また、自分自身の真価と自分自身につけている値打ちに大きなズレがあるのは、この年代の人々にとってそう珍しいことではありません。

  

過去のトラウマを表すKyron(キロン)がみずがめ座にあり、対極のしし座天王星と180度を形成しているため、このような読みになりますが、この配置は1950年~1989年生まれの人に共通しています。この世代にある「独創的に表現したい」欲求や、「奇想天外なことをして周囲をあっと驚かせたい」欲求を、過去の傷を象徴するキロンがブレーキをかけているために自己表現を自由にできなくさせています。こうした世代間を通しての抑制というものは、集合的無意識となって自己の奥底に深く入り込んでいるのかもしれませんね。

 

このような、小さな過去の傷から、集合的無意識といわれるほどの大きな時代の流れともいえるトラウマの克服を、普段の生活の中で少しずつしていくことから意識改革は始まります。

好きなものを食べる、好きなものを身に着ける、好きなものを見る、などから、興味のあることを勉強する、これまでハードルが高いと思っていたものや仕事に取り組んでみる、など、これらは自己肯定感を高めるのに有効だと思います。

 

人生が後半に差し掛かっていたとしても、人生の時間があとどれくらい残されているかは誰にも分かりません。たとえ小さな子どもでも、明日命を落とすこともあります。80歳の人だって、そこから20年生きるかもしれません。己の才能を自覚し、やりたいことを存分にやっていって下さい。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

 

ピスケス

 

 

 

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