おうし座天王星について

占星術

こんにちは、ピスケスです。

 

2023年、天王星はおうし座に滞在しています。

これは2018年からのことであり、2026年までの8年間は天王星はおうし座にとどまることとなります。

一つの星座に8年間、12星座を周るのに約84年かかりますから、私たちの人生の中で天王星が同じ星座に二度来ることはありません。

そして今現在、天王星はおうし座で逆行しています。これは2024年1月27日まで続きます。

 

8年に一度、常識を覆す力を養おう

天王星は地球のはるか遠いところにあり、肉眼でその姿をとらえることは、よほど視力の良い人でないと叶いません。

前のブログでも書きましたが、「肉眼で確認できる天体」というのは、その存在を身近に感じることのできる指標であり、それだけ私たちに与える影響がより強いと考えます。水星、金星、火星、木星、土星、太陽、月がそうです。

天王星、海王星、冥王星は肉眼でとらえることが困難な天体ですので、その働きは表面ではなく、私たちの顕在意識の届かない無意識にかかると考えます。

また、占星術では天王星は社会的な天体としても考えられており、個人に影響を及ぼすというよりも、社会=集団の物事を方向づけるとか、集団の価値観を決定づける、集団で成長していくための目標や意識づけを促すといえるでしょう。

 

私たちは一人で生まれてきますが、まず最も小さな集団である家庭に属します。そこで親子関係、兄弟関係のかかわりの中でさまざまなことを学び、価値観を形成していきます。

成長していく過程で私たちが属する集団は、家庭から始まり、学校、地域、会社、更にはまた新しい家族の形成と、広がりを見せ、常に変化していきます。その変化に伴い、集団としての規律を学び、常識を養っていくのですね。

時には、与えられた価値観や常識が間違っていることもあります。天王星の一つの星座にとどまる期間はおよそ8年ですから、8年に一度は滞在する星座の特徴に合わせて「人々の進む目標や表面的に動いている活動を、集合無意識に働きかけてより目指す方向へと促す」という天王星の力を借りて、個人の中のこれだと信じている常識を疑ってみることが必要です。

 

8年のサイクルを人生に置き換えると、8歳、16歳、24歳、32歳、40歳、48歳、56歳、64歳、72歳、80歳、88歳、とここまできて12星座を一周します。もちろん幼少期に常識を疑うなんてことを意識的に行うのは無理ですが、人によっては早くから社会で正しいとされている価値観や常識に疑問を持つ人はいます。もしも占星術を早くから知っていれば、今、天王星はここの星座に入っているから、このこと(星座の特徴)についての常識を覆してみるような行動はどんなだろう?と、考えてみるのは大きな自己改革につながるかもしれません。

 

おうし座に天王星が滞在している意味

ここでおうし座に天王星が滞在している影響を考えてみたいと思います。

おうし座はじっくりと感覚でその時の経験やモノを味わい、確かめ、その豊かさを自分の中に取り込む星座です。

変化は得意とせず、それよりも今あるものに喜びを感じ、ありのままを受け入れてその良いところを伸ばすのが得意です。「丁寧に」「着実に」「安定感」に価値を重んじます。

そこに社会的な成長を促す天王星が入っているということは、個人の枠にとどまらず、安定した社会に向かう努力をするべきだと告げているような気がします。

ただ、天王星は逆行中ですので、普段なら社会に影響を与える働きが、どちらかというと個人に向かいやすい時かもしれません。

 

「本来なら社会に向かう価値観、常識を覆す力が、逆行中は個人に向かう。これまで信じられてきた価値観、常識を疑う」とは、何を意味しているのでしょうか。

 

私はこう読み解きました。

 

「物質的に恵まれた世の中が豊かだと信じられてきた。しかし、それは終わりを告げようとしている。私たちの自覚していないところで、日々氷は溶け、気温は上昇し、地球は温暖化に舵を切っている。これから豊かだと感じられる世界はSDGsの精神で、持続可能な社会を作り上げることだ。物にあふれた生活をやめ、地球にとっての真の豊かさを人間が考えよう」

 

ずいぶんと熱弁をふるったような表現になってしまいましたが、SDGsが始まったのは2015年のことですし、ミニマリストとか、物をあまり持たない生活が理想とされ始めたのもここ5~6年のことではないでしょうか。なんとなく、おうし座の天王星がやってきた時期と重なっています。

豊かさの常識を覆そう。と、天王星に問われている気がしてならないのです。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

 

ピスケス

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