個人のホロスコープを読みとく。Yさんの場合。

占星術

こんにちは、ピスケスです。

 

今期最強の寒波がやってきましたね。九州地方も南部まで雪の予報が出ています。

 

先日テレビを観ていたら、石川県で被災された高校生が「今は毎日を耐え抜くこと。それだけを考えている。一日一日を大切に、かみしめながら生きている」と取材に応えていました。まだ18歳になるかならないかの方が、そんな言葉が自然に出るくらいの、この半月間の苦労を思うと、私たちはもっと頑張って生きなければならないと身の引き締まる思いになりました。

 

ホロスコープの7ハウスの解説をする前に、知人にホロスコープを見て欲しいとお願いされましたので、こちらで解説していきたいと思います。

 

「私には関係ないから面白くなさそう」とは思わないで下さい!

案外、自分のホロスコープに当てはまる天体の動きもあると思いますよ。

例えば、土星はかなり大きな意味を持って私たちが生まれた時、頭上に位置しています。その土星がどのハウスにあり、どの天体とからんでいるかを自分で見られるようになるだけでも、新しい発見があります。

色々な人のホロスコープを見ていくうちに、自分のホロスコープが何となく分かるようになったら面白いですから、興味のある部分だけでも是非読んで頂きたいと思います! 

 

グランド・コンジャンクションを形成している

 https://freehorocharts.com/

[生年月日 1956/04/20]

太陽星座 おうし座

・太陽と海王星 180度

・太陽と天王星 90度

・太陽と火星 90度

・太陽と木星 120度

・太陽と冥王星 120度

・太陽と月 120度

・水星とKyron 90度

・火星と海王星 90度

・火星と土星 60度

・火星と天王星 180度

・木星と金星 90度

・木星と水星 90度

・天王星と海王星 90度

・冥王星と土星 90度

・冥王星と海王星 60度

・ドラゴンヘッドと土星 0度

・ドラゴンテイルと金星 0度

・ドラゴンテイルと火星 120度

・ドラゴンテイルと土星 180度

・月と木星と冥王星 0度

主要なアスペクト(天体の配置)を整理してみました。

 

出生時間が正確に分かれば月も考慮できますが、不明のため月は余り考えていません。また、時刻は正午に合わせました。

ただ、正午に設定した場合、月(☽)と木星(♃)と冥王星(♇)がほぼ0度で並びます。

こうした3つの天体がコンジャンクション(0度)を形成することを、グランド・コンジャンクション(ステリウム)といいます。これは非常に珍しいことで、そしてこれらが1ハウスの始まりにあるというのは(あくまで出生時刻が正午の場合です)、何を表しているか、皆さんお分かりになりますか?

 

1ハウスは自分の始まりを表す。根源に関わる部屋。

コンジャンクション(0度) という角度は吉凶混合です。私は吉角と考えますが、個人がコントロールを誤ると凶角の方向にもふれると考えた方が良いようです。それがグランド・コンジャンクションになると更に強調されます。良い作用も悪い作用もコンジャンクションより強く出ます。

 

1ハウスはその人が今世に誕生した時に「自分」を持って生まれてきたことを意味します。自分自身それ以外の何物の武器も持たず、持っているものといえば意識だけです。2ハウスから「身体」を所有しているということを学び始めますから、1ハウスではまだ「身体」を持っているという自覚はありません。それゆえ、「意識」が勝負です。

ただ、もし自分がこの世に生まれ落ちる前に、人生設計というものをブループリントにあらかじめ決めて生まれてきたと仮定したら、出会う家族、出会う人、そこから何を思い、何を行い、何を学ぶかはある程度決まっていることになります。

この方のホロスコープには1ハウスの始まりに、木星と冥王星と月があります。もし生まれ落ちた瞬間の天体の配置でこの方が生まれる前に決めてきたことが分かるとするなら、この方は物質的な豊かさやお金、おおらかさ、大胆に生きることを決めて生まれてきたようです。

また、極端なことを好み、波乱万丈に生きていこうとも決意しています。そのためだったら他人の言うことは聞きません。強い自我を持ち、果敢に挑んでいくんだと決意しています。

人生における変転も、そこに遭遇しているさなかでは「なぜ私がこんな目に……」と思うでしょうが、それは自分でそうすると決めてきたことです。特に幼少期に母親の影響を強く受け、人生全般を通して、母親の生き方が無意識下に刷り込まれています。人生に浮き沈みがあるのも母親の人生に似ているからです。また、自らそれを望んで生まれてきていると考えられます。

グランド・コンジャンクションが良い方にふれた場合、仕事で大きな業績を残し、社会的にも高い地位につきます。また、人に好印象を与えるため、人と関わることで運が大きく開きます。財産にも恵まれます。

悪い方にふれた場合は、木星の楽観主義が強くなりすぎて気分で行動して失敗することになります。

 

「何とかなるさ」と思うことは、悲観的なことが起きた時には精神力の強さとなりますが、常日頃からモットーのようになってしまうと、目標に向かって突き進んでいこうとする努力や自己研鑽を放棄することになります。また、冥王星の人を支配したい欲求が強く出すぎると、人をコントロールしようとします。こだわりが強くなり、自己主張を押し通そうとして反感を買うことにもなりかねません。それによっては、気づけば孤独、ということになります。

「個人がコントロールを誤ると凶角にふれる」と書いたのはこうしたことが理由です。となると、悲観的にとらえてしまいそうですが、そんなことはありません。こういったことは、何か突然災いに見舞われるとか、自分ではどうしようもない困難な家庭環境に生まれたなどというコントロール不能なことではなく、全て自分の中で完結できることだからです。つまり、自分という物語の脚本を自分の心がけ次第で変更可能だということです。このコンジャンクションの配置を持つ場合、特にこの方の場合はグランド・コンジャンクションですので、自分で自分を律することがとても大切になってくるのです。

 

幸いなのは、この3つの天体が他の天体と凶角を形成していないことです。もし他の天体と凶角だった場合は、悪い作用を止めるのは難しいかもしれません。一つ土星と90度(凶角)になっていますが、海王星と60度、太陽とは120度(いずれも吉角)です。中和されていますので、時としてワガママになったり、人のことはお構いなしになるかもしれませんが、人生に悪影響を及ぼすほどではないと思います。

グランド・クロスも形成している。

で。この方の場合、グランド・クロスも形成しています(;’∀’)

グランドクロスは4つの天体がそれぞれ90度となり、線でつなげた時に正方形になることです。

 

「90度ってたしか凶角よね。私って絶望的……(´;ω;`)ウッ…」と嘆く知人の心の声が聞こえてきそうですが、安心して下さい!履いてますよ!……ではなく安心して下さい!他は大吉ですよ!

グランドクロスがホロスコープにある人は「破壊と創造を繰り返す」といいます。こう表現すると浮き沈みが激しそうですね。確かにそういう側面もあるかもしれません。しかし自己の中で何が起きているかというと「熱しやすく冷めやすい」「移り気」など、ちょっといいと思ってたんだけどやっぱり違う、と思ったら手のひらを返したような態度になるといった、コロコロ変わる気質だということです。

誕生日が4月20日というのはおひつじ座とおうし座の境界日ですので、両方の気質を持っていると考えられます。この方は1956年生まれですので、もう人生も後半です。きっと長い間、自分の中に相反する自分を抱えて悩まれてきたと思います。まるでオセロの白と黒のように、白が優勢の時と、黒が優勢の時とでは全く人格が変わったような自分に戸惑ったり、落ち込んだり、高揚したりしながら、どの自分が本当の自分なのか分からない不安に陥っていたと思います。

 

凶角の天体をどう反転させるか?

これは、私なりのアドバイスですが、これはもう意識を良い方に向ければ解決すると思います。

この方は、凶角もありますが、吉角も沢山あるのです。誰もが良い角度ばかり、悪い角度ばかり、ということはなく、吉角凶角どちらもあります。

ですが、誰もが両方持っているのに吉角が強く出て、凶角が強く出る、というのもまた人によって違います。

いわゆる凶とされている角度を相殺するには、良い角度の方を強く磨けば良いのです。

 

太陽とグランド・コンジャンクションが120度で大吉、天王星と土星が120度で大吉、金星とKyronが120度で大吉、火星とドラゴンテイルが120度で大吉、Kyronとドラゴンテイルも大吉です。ここから星は何をこの人に伝えようとしているのでしょうか? 

 

現実と理想のはざまで苦しんできたこれまでの半生。あなたは「自分」というものを強く表現したいという思惑を持ってこの世に生まれてきました。これまで出会ってきた幼少期の家族、伴侶、子ども、友人は、そのためのお膳立てだといえるでしょう。

 

あなたにとってのキーワードは「愛情表現」です。あなたは一体、いつの時代のどこの誰を生きていた時に、このような忘れ物をしてきたのかは分かりませんが、「愛情」を素直に表現することをどこかに置き忘れてしまいました。それゆえ、今生で「自分」を強く表現したいという意思を持って生まれてきたのかもしれませんね。

「愛情表現」が頭で考えずに素直にできるようになること。それがあなたにとっての「自己表現」です。

 

誰かを好きになった時、「自分の意思を正確に伝えるのが難しい」と感じてきませんでしたか?

お母さんに甘えたいと思った時、何の理由もなく、また、何かのご褒美などではなく、ただただ抱きついたことはありますか?自分を表現することは、赤ん坊がお母さんのおっぱいを欲しがるように、本能的なことであり、呼吸をするように自然なことです。私たちは、何も理由がなくても、誰かに甘えてよいのです。

それが、難しいと感じていたあなた。これまで何度、息をすることがこんなに難しいのかと苦しんできたでしょうか。

でも、それはあなたの間違った思い込みです。思い込みでないとすれば、それは遥か遠い昔の過去の記憶です。もうそれはとうに、恐らく何百年も昔に終わりました。もうその嫌な過去の出来事は、今はすでにないということに気が付いて下さい。あなたは、決めていただけです。自分の苦手とすることを克服するために、今生で何をするか、誰と出会い、どう行動するか、難しいカリキュラムを設定してきただけなのです。

 

「失われた過去」よりも、「これから起こる未来」です。

あなたの未来には金星が、頭上に瞬いています。これはあなたが今、大変人間関係に恵まれており、高い社交性をもっていることを意味します。この金星を輝かせるには、「行動」しかありません。

これまでよりもっともっと活動的になりましょう。金星は楽しいこと、華やかなこと、そしてまた、自分だけでなく人を喜ばせることが大好きです。年齢を気にすることはありません。「私には余り時間がない」という思い込みも捨てましょう。未来に目を向けない人は、たとえ10代でも20代でも時間がないのと同じです。「これから起こる未来」に目を向け、今何をすべきかに意識を向けている人は、たとえいくつであろうと時間は余りあるのです。

 

「たとえ明日、世界が滅びるとしても、僕はりんごの木を植える」という言葉をご存じでしょうか。

 

明日、世界が滅びると知ったら、ただ絶望して何もせずに一日を終えるのか。

それとも、明日世界が滅びると知ったとしても、終わりの次が来ると信じて、自分の生きた証を残そうとりんごの木を植えるのか。一体どちらが実りある一日となるでしょうか。

 

人生は「過去のこだわり」を捨てた瞬間から、いつでも変えられます。

今日を始まりにして、この瞬間を楽しんで下さいね! 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

 

ピスケス

 

 

 

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