こんにちは、ピスケスです。
亀息法(きそくほう)という呼吸法をやり始めてわずか2回ほどで、1年半悩まされていた指の痛みと、それに関連する肘と背中の痛みから解放されました。
仕事でお客様に強くマッサージしても、もう何ともありません。
指だけでなく、もう一つ悪い箇所がありました。それは膝です。右膝も、恐らく走りすぎか何かで傷めてしまい、かれこれ2年以上悪いままでした。
その膝が、亀息法をやり始めてから違和感が減ってきています。もうほぼ完治したといっていい状態です。
2年以上も不調を抱えていたのに、こんなことってあるでしょうか。
深い呼吸をするとこんなに体に良い作用があるとは思わなかったです。医学的には深い呼吸をすることで自律神経系統の副交感神経が優位になり、緊張して硬くなっていた筋肉がゆるんだということになるのかもしれません。
亀息法のやり方
ここからは、亀息法のやり方を解説していきたいと思います。
①座禅を組むか、楽な姿勢で座ります。
②お腹の前で両手で丸を作ったら、軽く目を閉じるか、薄く目を開けた状態にして、舌先は前歯の後ろ側につけます。これが基本姿勢です。
③ゆっくりと息を吸います。(鼻から吸うか、口から吸うかは特に決まりはないようです。)この時、お腹がへこみます。意識は頭に持っていき、頭をゆるめるつもりで息を吸い続けます。
④たくさん息を吸ったら、一瞬息を止め、その後ゆっくりと息を吐きながら、更に頭をゆるめていきます。この時お腹はふくらんでいきます。ゆるんでいく感じがなければ心の中で(ゆるめる)と唱えます。
⑤息を吐ききったら、一瞬息を止めます。そこから次は意識を顔に持っていき、さっきと同じように顔をゆるめながら息を吸い、ちょっと苦しくなったら息を止め、そこからゆっくりと息を吐きます。顔がゆるみにくいと思ったら心の中で(ゆるめる)と唱えます。
⑥ゆっくりとした呼吸を繰り返しながら、顔が終わったら、首→肩→背中→心臓→胃腸→お腹→股関節→足、と徐々に降りていきます。特に不調箇所や気になる部位があれば、特に念入りに行います。ゆるみにくいと感じるところは、その都度(ゆるめる)と唱えましょう。
※一回の呼吸は最初は1分間に2~3回、だんだん1分間に1回、2分間に1回と長くするのが良いみたいですが、無理をして苦しくなりすぎると逆に体に力が入るので、自分のペースで行う。
※私の場合は傷めた指と膝、背中は何回も行います。
※朝晩10分ずつ行う。
⑦仕上げに、収功(しゅうこう)といって、両手があたたかくなるまですり合わせたら、両手で頭や顔、不調箇所をさすります。これがとても大事のようです。私はうっかり忘れてしまうことがあるのですが、これは必ず最後にやらないといけません。
亀息法のとても大事なこと
これは逆腹式呼吸で行います。
普通、ヨガなどの体操では腹式呼吸(息を吸うときにお腹が膨らみ、息を吐くときにお腹がひっこむ)ですが、亀息法ではとことんリラックスした体を作らなければならないので、逆になります。
リラックスしないと体が緩まないのは皆さんご理解できると思いますが、これがなかなか私たちはできていません。リラックスしているつもりでも、とにかくいつも緊張して、常にどこかに力が入っています。体が緊張状態を覚えていますので、私もまだ背中がなかなか緩みません。
また、矛盾するようですが、息を吸う、吐く、の合間に必ず一瞬息を止めます。それは、少しだけ苦しくなることにより自分の意識が呼吸だけに集中でき、自分の内側に入り込みやすくなるためです。外の世界と自分の意識をシャットダウンし、自分の内面だけに意識を向けることで、心身の声を聞き取り、自分で心と体の問題を解決します。
私は時々タロットカードを引きますが、あれは自分の潜在意識に問題の解決法を問うています。
不思議なことですが、本当は問題の解決方法は自分自身が一番よく分かっている、ということです。
そういう意味で、タロットカードは占いではないといわれています。
それと同じように、亀息法で自分自身の内側だけに意識を集中させることで、心と体の問題解決方法を導き出すことができます。慣れてくると、(意外にこんなところも硬いんだな)と気づいたり、自分でも気にしていなかった過去の出来事が浮かんできたり、思いもよらないアイデアが浮かんできたりします。そういう時には気になる部位を念入りに呼吸でゆるめたり、アイデアを後で忘れないように書き留めたり、過去の嫌な出来事は気分がスッキリするまで亀息法を続けたり、逆に楽しいことは亀息法をしながら臨場感を持って楽しみます。
そうすることで、もちろん個人差はあると思いますが、痛みの改善がまず先にきて、体の痛みから徐々に解放されれば過去の嫌だった出来事はだんだんと気にならなくなり、楽しい出来事はリアルに思い出す。そんなメカニズムなのではないかと思います。そうしてとことんリラックスして、楽しめば楽しむほど、「自分の内部情報の書き換え」ができるのです。
まだ私はそこまで到達していませんが、ひと月もせずに身体の調子が良くなってきたところをみると、続けていくうちに恐らく潜在意識も変わってくるのではないかと思います。
本当は、どう生きていけば自分が幸せになれるのか、その秘訣を自分が一番よく知っているのです。
にも関わらず、私たちがいつも悩みを抱えてしまうのは、この世に生まれてきてからの長年の蓄積された外部情報に囚われてしまい、不必要な荷物を持ちすぎて、私たちは自分らしく生きることができません。それを、深い呼吸をしている間、たった10分のことですが、亀息法を続けることで自分自身の内側に入り答えを導き出すということです。
「マインドフルネス」などの、自分と向き合うための瞑想に近いですね。
マインドフルネス瞑想とは?
マインドフルネス瞑想は、「今、この瞬間」に意識を向けます。色々なことが頭をよぎると思いますが、それらをいいとか悪いとか、判断しません。今、経験していることだけに意識を向けて、「今、私はこんなふうに思っている」「こんな音が聞こえてくる」「こんな感情が湧いてくる」と、自分を冷静に観察します。そうすることで自分を解放する瞑想法です。脳の疲労が取れ、ストレスがたまりにくくなったり、仕事のパフォーマンスが上がる効果があり、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが行っていたともいわれています。
マインドフルネス瞑想には、大きく「意識を集中する瞑想」と「気を配る瞑想」の2つがあり、亀息法も呼吸をしながら自分自身を見つめるという意味においては瞑想法ですね。呼吸に意識を集中させるので、ここでは「意識を集中する瞑想」にあたると思います。
まとめ。心身の調子を整えることは、意外と自分でできる。
運動を定期的に行ってオーバーワークになったり、40歳を過ぎて無理をすると体に不調を抱えやすくなります。
病院や民間療法の施術を施してもらっても、良くならないことも多いです。私も、これまで色々な所に通ってはかなりの費用をかけてきました。
それらを否定するのではなく、そういった経験をふまえて、自分の心と体はある程度自分で整えることができるんだと、今回亀息法に出会って気づきました。
亀息法はまだ気功では初歩段階です。いずれ私は気功を自分でできるようになり、自分のお客様や家族の手当てをできるようになりたいと思っていますので、その時はまたこのブログで紹介させて頂きますね!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
ピスケス
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