こんにちは、ピスケスです。
今日は満月です。朝方には各地で部分月食が観測されたと思います。
この満月に、夜19時~20時頃木星がかなり近づいて見えます。昨日は天気も良く、月の光が煌々と辺りを照らし、とっても明るい夜でした。傍らにはこれもまた大きく光り輝いている木星がよく見えました。
今、月と木星はおうし座に滞在中。おうし座は「物質的な豊かさ」を味わうという働きかけを私たちに行っているサインであり、「物質」「金銭」「所有すること」、またそれらを「丁寧」「着実」「安定」に伸ばす働きがあります。
現実をしっかりと味わい、体感し、堅実に物事を推し進め、管理したい欲求に駆られ、そうすることで安心できます。
おうし座木星期の過ごし方 ←こっちも見てね!
木星は逆行期間中。この時期、どう行動してみる?
そのおうし座で、今木星が逆行中です。これはちょうど今年の12月31日、大みそかまで続きます。
逆行は、物事の停滞、反省や振り返り、見直し、棚卸が図られる等の作用が強くなります。ホロスコープでいうこの逆行は、タロットカードの逆位置と意味が似てくるかもしれません。逆位置が出ると、嫌な予感がする人も多いのではないかと思いますが、良くないことが起きるとかそういうことではなく、これは今、外側の世界に結果を求める時ではなく、自分を見つめ直す時、ととらえれば良いのではないかなと思います。
木星の拡大と発展性が、豊かさを意味するおうし座で逆行中。=自分にとっての本当の豊かさ、幸せとは何かをもう一度見直してみる時。
この反省は、実は今とってもしやすい時です。なぜなら、インフレが昨年から起こっていて、皆さん買い物をする時にどっちにしようか、何を買おうか、吟味していませんか?
値上げが始まり、一番印象に強いのが卵です。以前だったら100円台で買えてた卵が一時期300円近くまで上がりました。私が生まれてきた40数年の間で、記憶にある限りですが一番高い値段ですよ。ありとあらゆるモノが値上げの嵐です。
それまでは、まだ買いやすかったですよね。消費税が10%になっても、今に比べればずいぶん安かったと思います。
この購買という行動ですが、私たちは自分が豊かであることを最もダイレクトに確認することができます。
人は欲しい物を買っている時、幸せを確認できる。
欲しいものが買えたら、私たちは満足します。買える自分であることに優越感を持ち、こんなに豊かな生活を送れることに誇りと自信を持ち、神様に感謝すらするでしょう。
しかしそれは本当にそうなのでしょうか。自分の周りに欲しいものが集まっていることが本当の自信や、自分に対する誇りや満足感につながっているといえるのでしょうか。
その状況は、常に自分の価値判断が外側に向いていることを意味します。物質を手に入れることができるのは幸せなことですが、それは他の人との比較によって成り立っている幸福感です。
欲しいものを手に入れて、しばらくはいいのですが、いっときするとまた何か買いたくなる、というのは誰もがあることです。それは、どこかで何か新しいものを見て、そんな便利なものがあるのかと感心したり、新しいデザインのファッションやインテリアを見て、自分の身の周りには今までそんなものはなかったと感銘するところから始まるんですね。
それは、外側の世界の誰かの住まいや生き方を見て、自分の暮らしと誰かのそれを比較したからに違いないのです。その誰かは実際に身近にいる人かもしれませんし、憧れる芸能人かもしれません。自分が勝手にイメージした存在しない人物かもしれません。その対象が誰であれ、欲しいものを手に入れて感じる幸せは、自分と誰かを比較して、その誰かに近づけた満足感からきています。
本当に物質が全体的に少なかった頃はそれでも良かったと思います。洗濯板で洗っていたのが洗濯機になり、二層式洗濯機から全自動洗濯機になるとか、一家に一台自動車が買える世の中になったとか。この辺りまでは沢山手に入れることでようやく人並みになれたと、苦労して働いたかいがあったと、私たちのお父さん世代は誰もがそう思ったことでしょう。当時の「人並み」になれた、その人並みの対象はアメリカだったかもしれません。アメリカという戦勝国、強くて豊かなその国に憧れたのは日本人だけではなかったでしょう。しかしその強い憧れや、劣等感や追い付こうと頑張る強い思いで、日本は経済大国になれました。その達成感は、アメリカや、誰かとの比較よりも、日本が戦後ではなくなり、ようやく平和な時代が訪れたという感覚の方が強かったと思います。
しかし今の時代の物質を手にした幸福感は、裏を返せば強い飢餓感があるともいえないでしょうか。「持っていない」という意識が前提としてあるから欲しくなるんですよね。本当はもう持っているのに。「拡大と発展」を表す木星が、「物質的な豊かさ」をテーマとするおうし座で逆行している今、私たちに問いかけているのは「自分にとっての本当の豊かさをつかんでいこう」ということだと思えてなりません。
お金がないと感じていても、本当にない人は少ない。それはただ感じているだけ
お金が本当にない人は、この日本にどれだけいるでしょうか?
物を本当に持っていない人はどれだけいるでしょうか?
元々重大な病気や、働き盛りなのに病気や事故に遭って身体が不自由になり働けない人、あとは親が大きな借金を抱えて、自分の責任ではなく毎日食べ物がなくてお腹をすかせている子どもたち、または親がいない子どもたち、他にも自分の責任ではなく不遇な環境に身を置かれている人以外は、このインフレ期にあってもまだまだ豊かだと思います。
お金がない状況に自らの失態で陥ってしまったか、ただ誰かと自分の生活を比較してお金がないと思い込んでいるか、そのどちらかです。
あえて断言するのは、自分もその枠に入るからです。
日本人ほとんどの人がこの枠に入ると思います。
自己改革は、「自分はすでに豊かなんだ」と気づくことから始まります。
このことを、木星は「インフレ」という社会現象を使って教えてくれています。
木星は社会的な天体です。社会という大きな囲みの中に身をおいた自分の立ち位置、その発展を促してくれます。でも今は逆行期間中ですので、今まで幸せと感じていたこと、信じてきたことの基盤が揺らぎ、自分の中で分からなくなってくる時です。
多少、外側の世界で何かが起きても、ざわついたとしても、「自分にとっての幸せや豊かさ」の軸がしっかりあれば、自分の生活が脅かされることはないのです。
比較なく、物事を自分自身の尺度で選別できること。それが私の考える本当の豊かさです。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
ピスケス
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