こんにちは、ピスケスです。
今日は中秋の名月ですね。
天気が良ければ一年で最も美しいといわれる満月が夜空に浮かぶことでしょう。
そして地球から一番近い距離にある月は、占星術ではどのような意味を持つのでしょうか。
太陽が父なら月は母
太陽と月は陰陽のエネルギーを象徴する代表的なものです。陰陽説とは、森羅万象、この世の全ての物や出来事、宇宙空間も含め、存在するものには表と裏=陰と陽がある、というふうにとらえた学問です。
人間は、陰陽説では男が陽、女が陰となります。そしてまた、太陽が陽で、月が陰です。太陽は強い光を発し、周囲を明るく照らすので太陽が昇っている昼間の時間は陽です。太陽は光の源であり、私たちに光を与え、引っ張ってくれる存在で、まばゆく光る強力で巨大なエネルギー体です。ゆえに、私たちの父であり、目標ととらえます。
対照的な存在として、月は母です。陰である月=人間の陰=女ととらえます。太陽が沈み、暗くなった陰の時間に昇ってくる月の光は、太陽の光ほど眩しくもなければ灼熱でもありませんが、暗闇をまるで包み込むように、やわらかい光で照らしてくれます。
太陽が強い力を与えてくれる、放出する存在だとすれば、月はそれを受け止め、吸収する存在です。
夜空の月を見上げてその光を浴びれば、自分の中に月の働きであるエネルギーを取り込むことになるため、周囲の環境や人間関係、社会とのつながりを深めやすくなるでしょう。
また、陰陽説にのっとって考えればこの世は全て陰陽のバランスで成り立っていますので、陽の作用が強すぎても、陰の作用が強すぎても、偏りが生じるので良くありません。太陽が光り続ければ生物は疲弊し、干上がってしまいますし、夜の闇が続いても生物は育ちません。火がなくては生活できませんが、水も同じくらい大事です。このように、太陽のエネルギーを受けすぎて疲れていると感じていたら、夜に月の光を浴びることは心身の陰陽バランスを整えることになります。
9月29日の満月は特別な月
今日の満月はおひつじ座で起こります。
午後6時56分頃、満月になりますので、仕事帰りの車の中や電車の中、バスの中から夜空を覗いてみるのも良いですね。晩御飯を作っている人は、ちょっとだけ手を止めて、窓を開け、月を探してみて下さい。ジャストな時間が無理でも、月はしばらく私たちの頭上を照らしていますので、ぜひ一度は今日の月を眺めてみて下さい。
見ることが叶わなくても、窓を開ければ光を浴びることもできますし、月の光が注がれた風を受けるだけでも大丈夫です。どのような形でも良いので、中秋の名月の光を感じて下さい。
というのも、中秋の名月は、アメリカの先住民族の間では「ハーベストムーン」と名付けられ、「実りの月」とされてきました。元々満月は物事が満ちるという意味がありますが、この秋の満月は「収穫の月」ですので、今年、自分自身の成長、向上を願って何かの種まきをされた方にとって、豊作を招くたってのチャンスです。
占星術としての9月29日の満月には「はじまり」の意味がある
更に、占星術でみたこの月はおひつじ座で起こります。
おひつじ座は12星座の最初のサイン。「はじまり」を意味します。何か新しいことを始めたい人や始める予定のある人は、中秋の名月の光を浴びることによって月のバックアップを得られます。また、自己主張の星座でもあり、自分のやりたいことを推し進めたい人、そのような力が欲しい人にもぜひ感じて欲しいです。
今年は暑い日が長いので、陰陽説で考えると陽の作用が強くなりすぎています。そろそろ陰を取り込まないとバランスが乱れ、体調不良を起こしたり、起きることのバランスが乱れて個人においても世界においても、思わぬ事態につながる可能性がないとはいえません。それでなくても色々な環境破壊や自然災害に見舞われている時です。森羅万象には放出と吸収、需要と供給のバランスが取れて初めて健全性が保たれるように、人間にもバランスの調整が必要です。
宇宙空間においては米粒よりも小さな、星のひとかけらにも満たない私たちかもしれませんが、ミクロのレベルで変化がなければ大きな変化が起きるとは到底いえません。夜が長くなってきたこの中秋の名月の日に今年を振り返り、思考と心の調整を行うことは、地球の調整にもなる貴重な行為。この壮大な宇宙空間の流れにも乗りやすい良い方法といえるでしょう。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
ピスケス
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