こんにちは、ピスケスです。
2023年に入ってすぐ「冥王星がやぎ座からみずがめ座に移動する」ことが、占星術の世界では盛んに取り沙汰されていました。
また、3月24日にみずがめ座に移動した冥王星は、その後すぐにまたやぎ座に戻るのでした。これを逆行というのですね。
冥王星の逆行は5月2日~10月11日までで、10月12日から再び順行に戻ります。これは、新しく変わり始めた世界が、一旦は元の時代の流れに戻る力が働くものの、変わり始めた世界の流れを止めることはできないというふうに解釈できます。
なんだか怖いイメージの冥王星
また、冥王星は「破壊と再生の星」などと揶揄され、私も年初の占星術の占いYouTube等を観てちょっと怖くなったりもしました。冥王星はおよそ247年もの長い年月をかけて12ハウスを周るため、前回のみずがめ座冥王時代は約247年前ということになります。247年前の出来事を振り返ってみると何が起きているのかが分かるので、「似たような歴史がみずがめ座冥王時代に繰り返される」と、予言的なことを言う人もいます。当時の歴史を振り返ってみると、まさに「破壊」された後に新しい秩序が生まれたようにも感じられ、まるで良い時代の到来の前には犠牲やむを得ず、ともとらえられかねませんね。
そういった人々の恐怖や不安をあおることで関心を得るスタイルは、占いに限らず、どんなジャンルのものであっても、製作者のバイアスが入っているので正確な情報ではないと考えてよいと思います。その逆もしかり、何でもポジティブシンキングというのも、個人の考え方ですね。真実はいつも中庸です。
冥王星の「破壊と再生」をどう考える?
冥王星が3月24日にみずがめ座に入り、順行していた6月11日までの間に、世界的に不穏な動きがあるかもしれないというような解釈もありました。確かに世界のニュースを調べれば、良いニュースよりも悪いニュースの方が多いでしょう。というか、それはいつもそうです。いつの時代も色々なところでありとあらゆる事件事故は起きています。それを一つひとつ拾っていてはきりがありません。
地球から見て非常に近い惑星である水星、金星、太陽、月、火星、木星、土星、が表面的には最も私たちの生命に影響を及ぼしているように感じられます。天王星もぎりぎり入れても良いかもしれません。これは肉眼で見えるかどうか、というのが基準になっています。天王星は非常に視力の良い人なら見ることが可能だということで、ぎりぎり入りました。
海王星、冥王星は肉眼では見えません。これは見えるかどうかが重要ということではなく、それだけこの2つの惑星は遠いといいたいのです。遠い惑星ほど、働きかける部分が表層意識ではなく、潜在意識になるので、この2つの惑星が私たちの生命活動に影響を及ぼすのは、私たちの表層に上らない無意識下で、と考えることができます。これはあくまで私個人の解釈にすぎませんが。
私個人のことでいえば、2023年の冥王星逆行時期に、どんな重大なことがミクロからマクロの世界まで起きるのかと身構えていたんですが、これまでのところ、特になかったです。もちろん影響があった人も中にはいらっしゃるでしょう。一人ひとりホロスコープが違うのですから、星から受ける影響が違って当然です。ただ、一個人として考えた時に、少なくとも私や私の周囲には冥王星逆行の影響は今のところありません。
これには、冥王星の影響が表面化するのに時間差があると考えています。
冥王星は地球から最も遠い惑星でありながら、ものすごいパワーで、まさにプルート=ギリシャ神話に出てくる冥界の王(ハデスの別名)にちなんでますから、「破壊と再生」などというイメージがつきまとうのでしょうね。
それは確かにそうなのかもしれませんが、潜在意識下(心)においての「破壊と再生」であればどうでしょうか?
それは、優しいことばに置き換えると、「断捨離と模様替え」ということになるでしょう。
ずっとそこにあって固定され続けていたことやものの形を壊し、捨て去って、空いたところに新しい何かを取り入れよう!
人生にも定期的に模様替えは必要です。
そういうふうに考えてみると、私は冥王星逆行期に今まで手をつけてこなかった自分の中に固持し続けていた価値観、習慣、思い癖を変えたりといったことはありました。それは、「今までこのやり方ではうまくいかなかったんだから、いつもと違う方を選び取ろう」というような、「いいかげんに変わらなければならない」と変化を求められるようなことでした。
自分自身でこれまでの慣習を壊し、新しい価値観を自分の中に構築する。それも十分に冥王星の「破壊と再生」の恩恵を得ていると思いませんか?
次回のブログではこの続きと、「みずがめ座」について解説していきたいと思います!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
ピスケス
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